【個別コーチご利用体験記】J.Y さん

【氏名】

 J.Y さん

【大学】

 大阪経済法科大学 法学部

【合格実績】

 2021年8月     立命館大学法科大学院 合格(学費全額免除(A奨学金))

 2021年9月     同志社大学法科大学院 合格(学費全額免除(第1類奨学金))

【個別コーチのご利用内容・感想など】

1.個別利用の経緯 

 個別コーチを利用する経緯は,大学2年生の時,大学内の課外講座で徳丸先生や山口先生に各科目の基礎知識を教えて頂いていたので,引き続き答案の添削・解説等をして頂きたいと思ったことにあります。上記の講座で1年かけて基本7科目を1周学んでから,2年目でロースクールの過去問や演習書等を本格的に解いていました。しかし,独学では問題の解説を読んでも結果的にどのように書けばいいのか読み取れないないことが多く,十分な学習ができませんでした。また,個別コーチのように自分の答案を客観的に見てもらえる環境が周りにありませんでした。そうした中で,問題の解説・答案の添削等をして頂きたいと強く思うようになり,予備校に通う事も考えたのですが,私にとって予備校講座は高額であったので受講するという選択はしませんでした。そこで,元々,教えて頂いていたこともあり,個別コーチを利用するようになりました。

2.利用期間・回数

 個別コーチの利用期間は,2020年9月〜現在(2021年12月)までで,約1年3ヶ月利用しています。回数については,90分コースと60分コースを合わせて約70回程です。

3.個別コーチの内容

 個別コーチの内容は,徳丸先生が選定した起案課題(法科大学院入試の過去問や司法試験予備試験の過去問など)を事前に起案し,問題の解説・答案の添削・質疑応答等が主なものでした。解説では,まず基本知識や理想形としてどのように書いたらいいのかについて説明して頂き,その後,制限時間との関係で何を書けば点数が取れるのか,どこを削れるのかという順で解説して頂きましたこれにより,知識面について学べるだけでなく,入試本番でどのように起案するのが理想的なのか分かりやすくて良かったと感じています

 問題については,私がなるべくロースクール入試に出易い重要な論点が入った問題を解きたい旨を希望したので,それに基づいて徳丸先生に選んで頂きました。そして,実際に扱った問題は,予備試験・ロースクールの過去問が中心で,重要論点が含まれているような問題が多かったです。もっとも,ロースクール入試直前は,対策として志望校の過去問が中心でした。

4.個別コーチの利用経験がどのように役立ったか

 私は,個別コーチの利用がなければロースクール入試には合格してなかったであろうと思えるぐらいに役立ったと感じています。基本知識に関してはもちろん役立ったと思いますが,それより大きかったのは,個別コーチが勉強のペースメイクとして役立ったことです。私には,元々,法曹を志望する明確な理由があったわけでもなく,無料で上記講座を受講することができたので受講してみようかという気持ちの中で法律の勉強を始めました。そのような気持ちで勉強を始めたこともあり,モチベーションを維持させるのがとても難しかったです。特に独学で勉強していると,たとえ勉強をしていなかったとしても誰にも責められることはないので危機感を感じることがなかったと思いますそれに対して,個別コーチを利用したことによって,実際に答案を書き添削してもらうことや,いわゆるソクラテス・メソッドのようなスタイルで,徳丸先生からの問いかけに答えられなかったこともあったため,危機感を持たせてくれる良い刺激になったと思いますそのおかげで,勉強に対するモチベーションを維持することができました

5.個別コーチの活用方法

 私は,個別コーチを勉強のペースメイクとして利用しました。自分で書いた答案を他者に客観的な視点から見てもらい,添削してもらうことによって,自分に不足している知識やつまずきどころ等が明確になるため,それを基に学習を進めることができました私は,これを繰り返し行ったことによって,苦手意識のある分野が少なくなり,安定した答案が書けるようになったと思いますまた,時間を測って起案するという機会を強制的に設けたことによって,入試までの間である程度の数の答案を書くことができました。さらに,ロースクール入試直前期には,志望しているロースクールの過去問演習が中心であったため,志望ロースクールの出題傾向をある程度把握することもできました。

【自分の学習方法や経験談など】

1.自分が採った具体的な学習方法

 私は,重要論点に対する処理パターンを自分の中で確立するという学習方法を採っていました問題提起,規範定立,あてはめをなるべくパターン化できるように意識して学習していました。その理由は二つあります。まず,ロースクール入試では,比較的,重要な論点の問題が出題されることが多いと思うので,その対策になるということです二つ目として,ロースクール入試は,制限時間がタイトであることが多いので,処理パターンを確立しておくことで時短にも繋がるということです他に意識していたことは,入試直前でない時期は分からないことがあると,基本書に立ち返るなど,比較的きちんと理解できるようにしていました。それに対して,直前期では,なるべく手を広げないこと,すなわち,今まで勉強してきたことを確実に答案に反映できるようにということを意識していました。また,論証パターンや定義の暗記については,毎日約15分程度の時間で,夜に暗記し,翌朝に復習するということをやっていました。

2.経験談

 これは,失敗談という経験談なのですが,私立入試の直前に体調を崩してしまって,直前期にあまり勉強をできなかったということがありました。今では,試験が終わってから息抜きをすれば良かったと後悔していますが,当時の私は,「今まで勉強を頑張ってきたし息抜きも必要だろう」などと思い,入試直前期に友達と旅行をしてしまいました。それによって,体調を崩してしまって,個別コーチを受講することもできず,勉強もできなかったので,不安な気持ちのまま,試験を受けてしまいました。

3.今後のご利用者や各種試験の受験者の方々に伝えたいこと

 私がロースクール入試に合格できたのは,徳丸先生をはじめ,私に勉強を教えて頂いた人達がいたからだと思います。その人達は,合格してほしいという思いで勉強を教えてくれていると思うので,その教えを信じて,素直に実践することが合格に繋がると思います

 

※ 2021年12月にご寄稿いただきました。

 

【コメント】

 Yさんは,かつて担当させていただいていた大学の課外講座の入門・基礎講座の受講生方で,引き続き弊社の個別コーチをご利用いただき,志望校の合格へ向けた起案のトレーニングに励まれていました。Yさんの強みは,素直さにあると思います。資格学習において,誰かに習ったり添削指導を受けたりする機会がしばしばあると思いますが,自分自身が信じた人や環境を責任をもって決めたら,それらを信じて,まずは素直に受け入れてみるということが,重要な要素の1つになると思います。もちろん,素直に受け入れるのが重要な要素であるということは,受動的な姿勢になるということではなく,能動的な姿勢をもって取り組むための前提として重要な要素になります。実際に,個別コーチにおける双方向でのやり取りを通じて,改善点を洗い出し,次に繋げるためにどうすべきかを一緒に考え,実践していくことで,1年間かけて起案力を徐々に向上させていくことができたのだと思います。

 Yさんは,次年度から,法科大学院へ進学し,最短で在学中に司法試験を受験していくことになります。弊社代表取締役と取締役の出身法科大学院への進学ということもなり,遠い先輩・後輩としても,今後のYさんの活躍を楽しみにしております。引き続き,個別コーチをご利用いただけるとのことですので,司法試験の過去問を土台にした更なる起案力の向上をサポートさせていただければと思います!

 

                       [コメント:取締役 徳丸 祐治]