【受講・合格体験記】南 直哉 さん

【氏名】

 南 直哉 さん

【大学】

 大阪経済法科大学 法学部 法律学

法科大学院

 神戸大学法科大学院 修了[2022.4.1 追記]

【合格実績】

 2019年 9月 同志社大学法科大学院 合格(授業料全額免除)

 2019年10月 立命館大学法科大学院 合格(A奨学金

 2019年12月 神戸大学法科大学院 合格

 2019年12月 大阪大学法科大学院 合格

【主な受講歴】

・ 法職基礎講座[3期](大学 特修講座)

・ 司法試験対策講座(基礎編)[2019](大学 特修講座)

【受講・合格体験記】

1.法職基礎講座[3期]

 学部1年次の時に受講した法職基礎講座[3期生]では,1年間を通じて憲法行政法民法,商法,民訴法,刑法,刑訴法,実務基礎科目(刑事・民事)を学びました。

 学習を始めた当初は,「辛い」,「辞めたい」,「遊びたい」など思いましたが続けていくうちに「辞めるのはもったいない,せっかくここまで頑張れているのだから最後までやり遂げよう」と思いなんとか1年を終えました大学1年次で7法+実務科目を学ぶのはオーバースペックな面もありますが,他大学の学生と比較するとアドバンテージにもなりますし,90分×3コマの講座を週2〜3回最後まで諦めずに受講できたことは大きな自信につながりました

2.司法試験対策講座(基礎編)[2019]

 学部4年次の時に受講した司法試験対策講座(基礎編)では,答案の添削を通じて,答案作成のテクニックや,不足している知識などを具体的に摘示をして頂きどのように勉強をすればより良い答案を作成できるかを指導して頂いた結果,無事に受験した法科大学院に全て合格することができました。

 また,受験前に,刑法と刑事訴訟法を受講していたおかげで,特に刑事系科目を得点源にすることができました。阪大ローでは,刑法が48/50と好成績を残すことができました。

3.講座外について

 個人の能力や個性を理解し適切な指導,助言をして頂いた点が大きかったと思います。進学先についてそれぞれの大学のメリットやデメリットを摘示し,親身に相談に乗って頂けたので,悔いのない進学先を選択できたと思います

 また,LINEグループや,予備試験の対策ゼミなどで,先輩など縦の関係を築くことができたのもよかったと思います。

4.勉強法について

 ロー入試対策としては,過去問を解くことから始めました過去問を解くことによって,各法科大学院の出題傾向をある程度分かるようになることがまずは重要だと考えますそれに法科大学院によっては,科目毎の出題範囲が公表されていることもあるので,直前期には,出題範囲を主に勉強を進めれば得点源になると思います

 例えば,同志社大学前期では,民法は物権変動が頻出です。刑訴法は,捜査法と証拠法からの出題ばかりであり公判からはあまり出題されないなどです。

 神戸大学では,刑法や行政法が割と細かく出題範囲を明示しているので,その箇所を重点的にする(もちろん全体を理解するに越したことはない)。また,神戸大学の場合募集要項に出題範囲が掲載されているので,過去の募集要項を入手し見比べて,相違点を見つけるとその箇所が出題される可能性があります。

 過去問を時間を測って書ききることも重要であると考えます。ロー入試では,結構時間との勝負という側面があるので,時間内に論点を拾い上げて書ききるということが最重要であると思います。周りと差をつけようと細かく書きすぎると時間が足りなくて途中答案になりうるので,日頃から時間を測って書くことをお勧めします

 ロー入試では,判例をベースにした問題が出題されやすい傾向にあると過去問を検討している時に感じたので,入試までにある程度期間が空いているうちに百選掲載判例に目を通しておけば大体は対応できると思います。

 また,私は,過去問を時間を測り解いた後に,友人と自主ゼミを行い各々の答案を添削しあってました。そして自主ゼミ後に出題趣旨等を参照し,PCなどに時間内でかける現実的な答案例を作成しました。これを全て印刷しファイリングして試験前に簡単に見直せるように対策しました。

 法科大学院の問題は同レベルの大学間で似たような問題が出題されることがあるので,3年次の方など比較的入試までに時間のある方は,志望大学の他に同レベルの法科大学院の過去問を検討することをお勧めします。

5.その他

 私たちも先輩にお世話になったので,皆さんも先輩に遠慮せずに頼って頂きたいと思います。おそらく,迷惑がることなく快く相談に乗ってくれると思います。

 

※ 2020年7月にご寄稿いただきました。

 

【コメント】

 南さんは,入門講座の時点で,質疑応答(いわゆるソクラテス・メソッド)の際に,自頭で考える力があるな,と感じました。多くの受講生の方は,質問した時点で沈黙してしまったり,「わかりません。」と諦めてしまう方が少なくないのですが,彼は,わからない場合でもこちらからヒントを提供すれば,何かしら考えて答えようとする姿勢があったと思います。また,伝聞ですが(笑),後輩の面倒見も良いとのことでした。当時の大学講座の設計は,私(徳丸)が提案・企画・実施をさせていただいていたのですが,一つの目標として,横だけでなく”縦の繋がり”をつくることでした。先輩から後輩へ,またその後輩が先輩になって次の後輩へ・・・と続けば本当に最高で理想的だなと思っていたので,その思いが少しでも伝わっていたのであれば,とても嬉しく思います。

 南さんは,現在(2020年7月時点),神戸大学法科大学院に在学中です。入門講座で培った対応力は,法科大学院の演習等で必ず活きると思いますので,是非教員や正課を上手に活用して,さらなる実力アップをめざしてもらえればと思います!

                       [コメント:取締役 徳丸 祐治]